新しい事業のアイデアを考える際によく使う質問があります。本当は秘密にしておこうかなと思っていましたが、そんなケチくさいはやめてみんなに共有しようと思います。
あなたが今、すごく時間をかけていて、且つお金を払っていることは何ですか?
はい。
これだけです。
この質問で帰ってきた答えには、新しいビジネスのアイデアが沢山詰まっています。
帰ってきた答えに対して、「時間を半分にする」あるいは「コストを半分にする」仕組みを考えれば、それはすぐに事業として成立するものになります。
大したことのない質問と思われるかもしれませんが、この質問には、新規事業のアイデアを考えるうえで欠かせない要素が網羅されています。
時間をかけている=その人にとって大切な事で、困っている
新しいサービスを考えるうえで「あったらいいな」では結局誰も使わないサービスになります。「無いと困る」サービスである必要があります。
時間をかけている事というと、その人にとってかなり大切な事が回答として帰ってきますので、ほぼ「無いと困る」というニーズが返ってきます。
今お金を払っている=市場が存在している
今すでにお金を払っているので、その困ったことを解決すれば、何らかの形で報酬を得ることが可能です。
時間をかけているけど、お金を払っていない場合は、市場として成立しにくいケースが多いので、そのようなニーズをフィルタリングする効果があります。
自然な質問なので、相手を心理的に構えさせない
「何か困っていること無いですか?」と聞くと、ダメです。相手を身構えさせてしまいます。あるいは、たいして大切でもない事を困っていることとして挙げてきてしまうこともあります。
机上の空論でない確かなニーズ
机上の市場分析で提供価値を考えた場合、よく的外れなサービスになってしまう事がありますが、それを避けることができます。
ファースト・ユーザーをすでに掴んでいる
回答者が、そのサービスの一人目のロイヤルカスタマーになってくれます!
一人目のロイヤルカスタマーを探すのがどれだけ大変なことか、経験者は良くご存じでしょう。
ぜひ一度試してみてください。